2015年2月8日日曜日

なぜblwをはじめたか

日本の離乳食の代表がおかゆであるように、ドイツではブライといって、麦をはじめとする穀物の粉をお湯で溶いたどろどろのものをスプーンであげるのが一般的。私もおかゆやブライなどをスプーンであげてみましたが、離乳食を本格的に開始してから2週間後に、やよいが固形物を自分の手でもって自分で食べる「赤ちゃん主導の離乳食」に切り替えました。

その理由はいくつかありますが、ひとつは私自身が楽しめなかったということ。スプーンをつかもうとするやよいの手を拒みながら、彼女の口に食べものを運ぶという行為が、私にはどうもしっくりこなかったのです。


もうひとつの理由は、やよいがほぼ何も食べてくれなかったこと。にんじん、かぼちゃ、じゃがいも・・・いろいろなものに火を通してつぶしてあげてみました。でも、どれもひとさじ目でもう「ごちそうさま」。よく食べてくれたのはおかゆだけでした。


困ったなあと思ったときに、以前、いつもお世話になっている助産婦さんから、6ヶ月頃になって食べものに興味をもっている様子だったら、ニンジンとかをスティック状に切ったものを蒸して手にもたせてみるようにすすめられたのを思い出しました。そこで、コールラビというドイツでは一般的な野菜をスティック状にして蒸したものを渡してみました。少しだけかじった後に、顔をしかめてぽいっと投げてしまいました。でもそのときに私が抱いたのは、スプーンであげて食べてくれなかったときとは違う印象。この方法を試してみる価値がありそうだな、と思いました。


今までのところ、この方法をはじめて良かった、と思うことばかりです。


2015年2月4日水曜日

はじめに


我が家では、数週間のお試し期間を経て、娘のやよいが7ヶ月のときに本格的に離乳食を開始しました。私たちが暮らすドイツでは、麦をはじめとする穀物の粉をお湯で溶いたものや、野菜や果物のピューレをスプーンであげるのが一般的。私も同じようにはじめてみました。しかし開始してから2週間後に、固形物を赤ちゃんが自分の手でもって自分で食べる方法、「赤ちゃん主導の離乳食」(Baby led weaning、以下blw)に切り替えました。最初の数回はひとかじり、ふたかじりしただけ。でも、だんだん食べる量が増えはじめていきました。そんなある日、やよいと食卓を囲んでいたときのこと。ニンジンを自分の手でつかみ、うれしそうに食べている彼女と目が合いました。そのときにふと私の口から出た言葉が「いっしょに たべると おいしいね」でした。

このブログでは、我が家のblw体験、献立やアイディア、そしてやよいと一緒に囲む食卓を通して見えてくるあれこれをつづります。私自身blwをはじめてみたものの、たくさんの疑問にぶつかりました。そして開始してからふた月たった今でも、あれこれ考えたり悩んだり、また本やインターネットで調べものをする日々です。私の経験が、blwをはじめたい、blwで離乳食をすすめたいという方のお役に立てればといいなと思います。